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北山杉の里から

構造

木造2階建て

面積

141㎡

撮影

白岩貞昭

右京区京北は、北山丸太の生産地として知られる美しい山々に囲まれた地域です。この住まいのご主人は北山丸太の生産をされています。
空き家になっていたこの住宅は築50年、33坪の既存部分を構造計算で補強し、増築した11坪の土間をエクスパンションジョイントでつないだロフト付きの平屋建てにリフォームしました。

内部の二間続きの座敷は古いままで良さを残し、スケルトン解体した改修部分はダイニングキッチン+居間に。アイランドキッチン横には空間をさえぎらないヌケのある耐力格子を設け、薪ストーブは3帖の小上がりを含めた空間全体を暖かくつつんでいます。

増築したサンルームは構造柱も兼ねる出節の丸太が据えられた空間。寒い冬の間の苗や薪を置き場や洗濯物干しや作業着の脱ぎ着など、家の中と戸外とをつなぐ中間ゾーンとしての役割も果たします。

耐震性や断熱性能を備えたこの家が、これから50年以上新しい若い世代によってどのように生活を紡いでいくのか、楽しみにしています。   

木の家

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